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本サイトでは、インドネシア人の技能実習生・研修生を受け入れている農業事業者の方が、お互いの理解を深め、よりよい受け入れ環境を作れるよう、「農園たや」での取り組みを紹介しています。

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サマサマ手帳 農園たや

本サイトでは、インドネシア人の技能実習生・研修生を受け入れている農業事業者の方が、お互いの理解を深め、よりよい受け入れ環境を作れるよう、「農園たや」での取り組みを紹介しています。

サマサマ(sama sama)はインドネシア語で「どういたしまして」や「お互いさま」といった思いやりを表す温かい言葉です。

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  10. 人材育成 運転免許を取得しよう!③外国免許切替ガイド

運転免許を取得しよう! ②外国人材が日本で免許を取得するには?

  • サマサマ手帳 農園たや
  • 記事執筆者 : 立崎 安寿香

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人材育成

外国人材が日本で運転するためには
海外で取得した運転免許では、日本国内で自動車やバイクを運転することはできません。国際運転免許というものもありますが、インドネシアの国際運転免許は日本での使用が認められていないため、日本での運転免許を別途取得する必要があります。取得方法としては、次の2つの選択肢があります。

  1. 日本で運転免許を取得する

    1つ目の方法は、日本人と同様に日本の自動車学校(教習所)に通い、運転免許を取得することです。早ければ1ケ月ほどで取得可能で、合宿利用の場合は2週間程度で完了します。ただし、日本語能力(日本能力試験でN2級程度)と30万円程度の費用が必要です。インドネシアの運転免許を持っていない場合は、この方法が唯一の選択肢となります。日本での自動車学校を利用した運転免許の取得は、丁寧な指導と実技経験が得られるため非常に有意義ですが、語学力と費用を考慮すると、実習生にとってはハードルが高いと言わざるを得ません。

  2. インドネシアで取得した運転免許を切り替える

    2つ目の方法は、「外国免許切替試験」を利用して、すでに取得しているインドネシアの運転免許を日本の免許に切り替えることです。運転免許センターでの適性試験や、交通規則などの知識と運転技能の試験に合格すれば免許を取得することができます。(詳細については、別の記事で解説します。)

インドネシアの運転免許

インドネシアでも日本と同様に自動車学校が存在し、運転の練習はできます。しかし、試験はすべて地方の警察署で行われます。自動車学校の費用は数万円程度、警察署での試験費用は数千円(約100,000~150,000ルピア)です。早ければ10日程度で取得可能です。

さらに「エクスプレス」と呼ばれる方法があり、高額の料金を支払うことで実技試験が免除され、即日で運転免許が発行されます。ただし、この方法で免許を取得した場合、実技経験が不足しているため、日本での免許切替時に実技試験に合格しづらいだけでなく、実際の運転で事故を起こすリスクが高くなる可能性があります。そのため、「エクスプレス」を利用することは推奨しません。自動車学校で30時間程度の練習をしっかりと行い、技術を習得した上で、地元の警察署で試験を受けることをおすすめします。これにより、来日後の免許切替がスムーズに進むでしょう。

インドネシアの運転免許証には注意が必要

免許切替の申請に際して気をつけるべき条件が2つあります。

1.インドネシアの運転免許の有効期限が切れていないこと

2.インドネシアの運転免許取得後、インドネシアに3ヶ月以上滞在していること

1.については、免許切替のための試験に合格するまで、有効期限内である必要があります。
2.については、免許取得後すぐに出国すると、日本での免許切替ができなくなるため、特に注意が必要です。また、インドネシアの運転免許証には発行日が記載されておらず、有効期限のみが表示されています。そのため、有効期限から5年前の日付が発行日とみなされます。有効期限から逆算し、発行日と入国日と間に、3カ月以上の期間があることを確認する必要があります。

免許更新にも注意が必要です。更新後の免許には新しい発行日しか記載されないため、初めて運転免許を取得した日が判断できません。出国前3カ月以内に免許を更新したために、日本での免許切替申請が認められなかったというケースを時々見かけます。

加えて注意が必要なのは、インドネシアの免許証に貼られている偽造防止用のホログラムシートです。近年、偽造防止対策を磁気情報を用いる方式に変わったことで、一部の地方警察署ではホログラムシートが貼られていない場合があります。このホログラムシートが無いために正当な免許と判断されず、切替ができないというケースが日本の運転免許センターで多発しています。
もしホログラムシートが貼られていない場合は、交付された警察署に依頼する必要がありますが、警察署によっては貼付機器の故障やホログラムシートの貼付が任意であるなどの理由で、対応してもらえない場合があります。外国人材が自分でホログラムシートを入手して貼り付ける場合もありますが、そうした場合でも運転免許センターで不備とみなされる可能性があります。

ワンポイントアドバイス

これらの問題を避けるために、運転免許を交付した警察署からレター(証明書)を発行してもらうことが有効でしょう。ホログラムシートが貼られていない場合でも、このレターがあれば運転免許センターの書類審査を通過することが可能です。

インドネシアの運転免許のレターについて

レターには、運転免許が正式に交付されたことを証明する情報が記載されています。内容としては、免許取得者の名前、発行日、免許証番号、発行警察署の署名・印が含まれます。

一番安全な方法

最も安全なのは、運転免許を取得した際にレターも一緒に申請し、発行してもらうことです。運転免許証とレターの2つを持って来日すれば、審査で落ちるリスクはほとんどなくなるでしょう。

受け入れ農家が個人で現地とやり取りをして、レターを入手するのは難しいこともあります。その場合は、登録支援機関に相談することをお勧めします。

次回は、日本の運転免許センターでの切替手順について詳しく解説します。

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