問題点 Problem
数年前、農園たやの実習生の一人がストーブの使い方を誤り、あわや火事に…となったことがありました。電気ストーブのすぐ近くに洗濯物を干して乾かそうとしていたのです。
今回の内容 Contents
実習生の多くはストーブの取り扱いに慣れておらず、使用方法を誤り火事を引き起こしてしまう危険性があります。防災に関わることは口頭で、または動画などを参考にしてしっかりと注意を促しましょう。
問題となった数年前の件では、幸い日本人スタッフが気がつき大事には至りませんでしたが、すぐにストーブの近くに燃えやすいものを置かないこと、ストーブをつけたまま寝ないこと、使用しない時期の保管方法について説明をしました。
背景
インドネシアの農村部においては、日本で使われているような家電製品(ストーブ、洗濯機、掃除機等)を使用している家庭はまだ一部の家庭に限られます。また、灯油ストーブは、実は日本以外の国々ではあまり使用されていません。そのため実習生は正しい使用方法が分からずに、誤った扱い方をしてしまうケースがあります。暖房器具の取り扱いは不適切だと火災や怪我、事故に繋がる恐れもあるため、使用方法についての説明をしっかりとする必要があります。
対策
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ストーブの正しい使い方、使用にあたっての注意点を説明しましょう。
特に暖房器具は使用方法を間違えるとやけどや火事など大きな事故につながりやすいです。灯油ストーブの場合は灯油の扱い方や使用時期以外の管理方法なども教える必要があります。
学び Learning
・農園たやにはインドネシア語を話せるスタッフもいるため、言葉で注意を促すことができました。そうでない場合、機器を使って実演して説明する、インターネット上の動画を活用するなどの工夫が必要でしょう。
→ How to use a Japanese Kerosene Heater in 1 Minute/ Get Abroad to Japan
・実習生の受け入れが二代目、三代目と続き、先輩となる実習生が出てくると、生活の知恵が後輩に教えられていくようになります。しかし、防災に関わるような家電製品の使用方法は知識の優先順位が低く認識されてしまい、正確には伝達されていないことがあります。注意点については新しい実習生を受け入れる度に、日本人スタッフが説明をしたほうがいいでしょう。