皆さんは、外国人実習生を対象に「人事評価」をしていますか?
実習生の業務内容や能力、貢献度などを定期的に確認し、話し合うことで、彼らの理解と成長をしっかりと支援することができます。
たとえば、作業能力については、農作業をいくつかの工程に分け、それぞれの作業について「質」「スピード」「自律性」「報連相(報告・連絡・相談)」など、弊社が重視する評価項目ごとにチェックします。実習生自身が自己評価を記入し、同じシートに農場長の評価も記入します。
自分では「できている」と思っていても農場長の評価が低い場合もあれば、逆に「まだまだ」と感じている実習生に対して高評価がつく場合もあります。
どのようにすれば次の評価段階にステップアップできるのかは、面談時に具体的なアドバイスをしています。
評価の基準を明確に定めているため、「何をどれくらい頑張れば評価が上がるのか」が実習生にも明確に伝わっています。
また、この評価シートにはGoogleの翻訳関数を組み込んでおり、日本語で入力すればインドネシア語に、インドネシア語で入力すれば日本語に自動翻訳され、両言語で表示されるようになっています。弊社の農場長はインドネシア語が全くできませんが、この評価シートを活用することで、細かい作業の改善指導が可能となっています。
このように定期的な評価を行うことで、実習生自身が成長を実感でき、まだ不十分な部分についても自己認識できるようになります。弊社では、こうした評価の総合点が高い実習生をメンターに指名し、役職手当を付与して給与面でも優遇しています。
あいまいな評価を避け、実習生に自分が求められている能力を正しく理解してもらい、着実に成長していけるよう支援するのが人事評価の役割です。気の合う人や性格の良い実習生を「なんとなく」で高く評価してしまうと、他の実習生の成長機会を損なうことにもなりかねません。
ぜひ、実習生の成長を後押しする評価のあり方について、改めて見直してみてください。