多くの技能実習生や特定技能生が、将来のキャリアを広げるために学位の取得を望んでいます。学位を持つことで、帰国後の活躍の場が広がるのはもちろん、日本でのキャリアアップにもつながります。今回の記事では、日本で働きながら学位を取得する方法についてご紹介します。
日本とインドネシアのオンライン大学
2025年4月、日本発のオンライン大学「ZEN大学」が開校し、大きな話題となりました。すべての授業をネット上で完結できる大学として注目を集めています。
実はインドネシアにも同様の仕組みを持つ大学があります。それが「オープン大学(Universitas Terbuka)」という国立大学です。
オープン大学の特徴
オープン大学は、通学が難しい方や働きながら学位を取得したい方向けに設立されたオンライン大学です。学士・修士・博士の学位が取得可能で、現在約70万人の学生が在籍しています。日本の通信制大学「放送大学」でも約9万人であることを考えると、その規模の大きさが際立ちます。
働きながら学べる仕組み
近年では、日本で働く技能実習生や特定技能生が、このオープン大学に入学するケースが増えています。授業は基本的に好きな時間に受講でき、自己学習ツール(ビデオ授業やデジタル教科書など)が充実しているため、時間や場所に縛られません。
また、必要に応じて先生にオンラインで相談できるほか、授業ごとにチャットで議論に参加することも可能です。そのため、日本で働きながら空き時間を活用し、学位を取得する実習生が増えています。
講師陣と人気の理由
インドネシア国内の有名大学の講師がオープン大学と契約をしており、一流の授業を受けられる体制が整っています。こうした質の高い教育環境から、オープン大学は現地でも非常に人気があります。
柔軟で安心な学習システム
オープン大学の最大の特徴は、その柔軟なシステムにあります。
さらに、入学試験は不要で、登録料は約1,000円、学費も1学期(半年)で約3万円と非常に手頃です。そのため、社会人の学び直しにも広く活用されています。
実習生への大きなメリット
もし皆さんの身近にインドネシアからの技能実習生や特定技能生がいれば、このオープン大学をぜひ紹介してあげてください。日本で働きながら学士・修士・博士の学位を取得できれば、
といったメリットがあります。
弊社ではオープン大学と業務提携を結び、福井で働く特定技能生に学習機会を提供しています。皆さんの現場でも、このオープン大学をご紹介してみてはいかがでしょうか。